コーヒーを始めて飲んだのは小学生ぐらいの時だったと思う。
親のを少し貰って飲んだけど「にがっ」って言うのが第一印象で、 正直めちゃくちゃ不味かった。
TVや漫画の登場人物がコーヒーを推美味しそうに飲んでいるのを 見て、憧れていたのかもしれない。
ただ、 小学生の僕にはその苦味が自分と大人との埋め用のない溝に感じら れた。
中学生になってミルクと砂糖をたっぷり入れて飲む事を覚えて、 なんとか飲めるようにはなった。
だけどそれは飲みたくて飲むっていうよりも、 背伸びをして無理やり飲んでいるだけだった。
要は大人ぶりたかっただけ。
それから時間が流れて楽しい事や辛い事、 色々な事を経験した。
楽しい事や辛い事を経験すれば大人になれる、 とは思わないけどある程度の判断ができる様にはなった。
コーヒーは味自体もだけど「どこで飲むか?」「誰とと飲むか?」も楽しむ上では大切だと思う。
子供の頃に憧れた大人とは少し違うけど、今は今で充実している。
それは子供の頃に憧れていた物を自分が手に入れて、コーヒーを楽しめる余裕が出来たからかもしれない。