お好み焼きって不思議な食べ物だと思う。
小麦粉たっぷり、ソースどっぷり、マヨネーズしっかり。
あんまり体に良さそうなモノは入っていなさそうだけど無性に食べたくなる。
そんな不思議な魅力がお好み焼きにはある。
食べ物の美味しさと体へ良さは反比例すると思う。
たまにコーラとか飲むとハンパ無く美味しい。
有楽町って言う場所とお好み焼きって似合わない用な気がするけど、それがビックカメラの中にあるからもっと合わない。
ビックカメラ6Fの「千房」はラグジュアリーなインテリアに広めの間隔でテーブルが配置されて、落ち着いた空間になっている。
お好み焼きは焼いて持ってきてくれるスタイル。
ふんわりしたお好み焼きが鉄板の真ん中にでん、と置かれてマヨネーズがラテアートみたいにかけられる。
そこに青のりと鰹節、とどめにソースが掛かると独特の食欲を誘う匂いが立ち上る。
その匂いがするともう止められない。
熱いのは解っているけど、ハフハフしながら口に入れるとソースの味とふんわりした食感、青のりの香りが鼻に抜ける。
あー、これこれ。この味が食べたかったんだよなぁと思う。
つくづく日本人してるな、と思いながらお好み焼きを食べる。
ソースの焦げる匂いと鉄板のジュウジュウ言う音に囲まれてお好み焼きを食べるとき、僕は間違いなく幸せを感じている。